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エリー・タニグチ

​代表 兼 ガイド

1967年に和歌山県で生まれた彼は、幼少期からプログラミングに強い興味を持ち、大学では応用物理学を専攻しました。大学卒業後、日本の大手証券会社に入社し、金融工学を支えるコンピュータ取引システムの開発に携わりました。

 

1997年にニューヨークのウォール街に拠点を移し、2000年には起業家としての道を歩み始めました。2006年に一度は破産の危機に直面しましたが、2009年に新たに会社を設立し、開発したiPhoneアプリは世界中で数十万ダウンロードを記録する成功を収めました。2011年には、アメリカの有名な投資雑誌「Red Herring」によって、彼の会社がアジアのトップ100スタートアップの一つに選ばれています。

 

財政的に困難な時期に、座禅や瞑想に救いを求め、内面の明確さを養うことができました。この実践は今でも続けており、彼の人生の目的はここから大きく変化し、教育への貢献という強い思いが芽生え始めました。

 

振り返ってみると、彼はプログラミング、金融工学、インターネット、モバイルアプリといった分野で世界が大きく変革する時期に、彼はいつもその最前線にいました。そして、これらの変化を推進するエネルギーを強く感じていました。ある人が「未来は予測するものではなく、創り出すものだ」と言ったように、彼はまさにその未来が生まれる現場に立っていたのです。

 

彼が「U理論」という書籍に出会ったとき、それは彼が感じていたことをまさに説明しているようでした。この本では、沈黙や瞑想の重要性に触れ、「出現する未来」のメカニズムについて解説しています。

 

2016年と2017年には、富山県氷見市でTEDxHimiを共同開催し、友人やボランティアとともにイベントを運営しました。彼はチーフキュレーターとしてスピーカーの講演準備を支援し、質の高い講演にするため尽力しました。実は、この時のテーマも「Inner Space」、つまり、人の内側にも宇宙があり、外の世界はそれを反映したものになるというものでした。

TEDxHimiでの成功がきっかけで、その後、彼の関心はビデオを通じた教育機会の創出へと移りました。「トビタテ!留学JAPAN」という、国際奨学金を支援する官民協働の取り組みと共にトークイベントを開催したり、日本最大の人材採用企業のトークイベントをプロデュースしました。

彼は人生を通して、個人が自分の内なる欲望や感情にどう向き合い、それをどのようにして世界に向けて表現できるのかを深く理解するようになりました。また、人々が集まり、深く耳を傾け合うことで、沈黙の中から集団としての未来が生まれるということを実感し、それは彼自身の経験と重なる洞察でもありました。

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